スポーツ貧血について
スポーツ貧血とは
スポーツ貧血とは、スポーツが原因で起こる貧血の総称で、比較的ハードなスポーツ(部活動など)を継続する選手に起こりやすい傾向があります。
激しい練習に伴って汗や尿、便に多くの鉄が排泄されたり、長距離走・バレーボール・剣道のように足底へ強い衝撃がかかるスポーツで赤血球が破壊(溶血)されたりすると、鉄欠乏による貧血が生じてしまいます。特に成長期の選手では、鉄は筋肉を作るのにも使われますし、女子選手では月経による出血が加わったりしますので、こうした貧血が助長されることがあります。
スポーツ貧血の診断には、運動以外に貧血の原因がないかを調べることが大切です。「最近思うように記録が伸びない」「以前と比べて練習中に疲れやすい」といったお悩みを持った選手の方は、ぜひ一度、こうしたスポーツ貧血の可能性がないかチェックしてみることをお勧めいたします。